世界的睡眠研究者・柳沢教授が語る「人それぞれの睡眠時間」──シニアが知っておきたい“自分に合う眠り方”**
2026年、筑波大学の柳沢正史教授が、医学界最高峰の賞のひとつ アルバート・ラスカー基礎医学研究賞 を受賞しました。
その研究は、私たちの「眠りの常識」を大きく変えつつあります。
◆ 睡眠時間は“遺伝子”で決まっている
柳沢教授の研究で明らかになった重要な事実があります。
人が必要とする睡眠時間は、遺伝子によって個人ごとに決まっている。
「7時間睡眠が理想」「8時間寝ないと健康に悪い」 こうした一般論は、実は“平均値”にすぎません。
短時間睡眠で元気な人もいれば、 長く眠らないと体調が崩れる人もいる。
つまり── 睡眠は“自分仕様”で考えるべきものなのです。
◆ 若者と高齢者では必要睡眠時間が違う
年齢によっても、必要な睡眠時間は変わります。
- 若い人ほど、脳の回復に時間が必要
- 高齢者は、深い睡眠が短くても体が保つように変化する
「歳をとると早起きになる」のは、単なる習慣ではなく、 生理的な変化なのです。
◆ 自分の“適正睡眠時間”を知る方法──4日間の観察
柳沢教授は、適正睡眠時間を知るためのシンプルな方法を紹介しています。
🔹 4日間、目覚ましを使わず自然に起きる生活をする
- 1日目 寝たいだけ眠る。
- 2日目 1日目と同様に限界まで眠る。
- 3日目・4日目 自然と落ち着いた睡眠時間が、あなたの「適正睡眠時間」です。
- ※週末の2日間だけでは、睡眠負債を返すだけで終わり、適正睡眠時間まで落ち着きません。
◆ しかし…リタイアした高齢者は測りにくい
ここで一つ問題があります。
高齢者は、日々の睡眠不足が少ないため、適正睡眠時間が測りにくい。
若い人は仕事や生活で睡眠不足になりがちですが、 リタイア後の生活では、昼寝や休息が自由に取れるため、 「睡眠負債」がほとんど溜まりません。
そのため、4日間の測定をしても “本来の適正睡眠時間”が表れにくいのです。
高齢者は、睡眠負債が少ない生活環境にあるといえるかもしれません。
◆ では、シニアはどうすればいい?──ピンピンコロリ流の答え
結論はとてもシンプルです。
✔ 朝、自然に目が覚めて、日中に眠気がなければ、それがあなたの適正睡眠時間。
高齢者は、若者のように「長く眠る必要」はありません。 むしろ、
- 朝スッと起きられる
- 昼間に眠気がない
- 夕方に疲れすぎない
これらが揃っていれば、 その睡眠こそが“あなた仕様の最適睡眠”なのです。
◆ ピンピンコロリの生き方と睡眠研究の共通点
柳沢教授の研究は、ピンピンコロリの思想と深くつながります。
- 人はそれぞれ違う
- 無理をしない
- 自分の体の声を聞く
- 年齢に応じた生き方をする
「高齢者はもっと寝るべきだ」 「若者は早起きすべきだ」 こうした画一的な考え方は、もう古いのかもしれません。
◆ まとめ:あなたの睡眠は“あなたの遺伝子”が決めている
柳沢教授のラスカー賞受賞は、 睡眠研究が新しい時代に入ったことを示しています。
そして私たちが学ぶべきことは一つ。
睡眠は人それぞれ。 自分に合った眠り方こそが、健康寿命を伸ばす。
70代でも80代でも、 「自分にちょうどいい睡眠」を見つけることが、 ピンピンコロリへの近道なのです。

ラスカー賞受賞・柳沢教授が解明した“睡眠は遺伝子で決まる”|シニアの正しい眠り方


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