「70代は“神様のボーナスタイム”。老いを笑い飛ばし、ピンピンコロリを目指す生き方」

80代になると、たいていボケるか死ぬ――。 作家・林真理子さんのエッセイに登場するこの一文が、妙に胸に刺さる。 残酷なようでいて、どこか爽快でもある。 なぜなら、私たちは薄々気づいているからだ。 「70代こそ、人生でいちばん自由で、いちばん面白い時間なのではないか」と。

佐藤愛子さんの『90歳何がめでたい』が大ヒットしたのも、 高齢者が“老い”を語る時代になった証拠だろう。 長生きが当たり前になった今、 「どう生き、どう終えるか」が、かつてないほど身近なテーマになっている。

■ 70代は“神様からの特別な時間”

60代までは、まだ現役の延長線。 仕事、家族、役割、責任――何かしら背負っているものがあります。

ところが70代に入ると、ふっと肩の荷が下りる時間が来ます。 ・子どもは独立 ・仕事は一区切り ・社会の期待からも自由になります。

すると、心身共に自由になったような、今までになかった時間が生まれるようです。 その自由な時間こそが、“神様のボーナスタイム”です。

「あと何年生きられるか」ではなく、 「残りの時間をどう楽しむか」 そんな発想ができるのが70代の特権だと思う。

■ 80代は“運を天に任せる”ステージ

80代に入ると、体力も記憶力もガクッと落ちる。 これはもう、誰も逆らえない自然の流れです。

だからこそ、70代は貴重なのです。 「まだ自分で歩ける、考えられる、笑える」 この当たり前が、当たり前ではなくなる前の時間なのです。

80代は“運任せ”。 だからこそ、70代は“自分で選べる時間”。 ここに人生の大きな境目があります。

■ 高齢者が人生観を語る時代になった

かつては、老いを語るのはタブーでした。 「弱みを見せるな」「年寄りは黙ってろ」 そんな空気があったのは確かです。

ところが今は違う。 ・佐藤愛子 ・群ようこ ・林真理子 ・岸惠子 彼女たちのエッセイが売れるのは、 “老いのリアル”を笑いながら語る時代になったからです。

高齢者が自分の人生を振り返り、 「こう生きてきた」「こう生きたい」と語ることが、 若い世代にとっても貴重な学びになっているようです。

■ ピンピンコロリとは“人生の締め方”の哲学

ピンピンコロリは、 「健康で長生きして、最後は苦しまずに逝く」 という願いだけではありません。

もっと深い意味があります。

・人に迷惑をかけず ・自分の足で立ち ・自分の頭で考え ・自分の人生を自分で締めくくる

これは、人生の“美学”です。

70代は、その美学を形にできる最後の時間。 ・体を整える ・家を整える ・人間関係を整える ・心の荷物を下ろす ・やりたいことをやる

ピンピンコロリは、 “終わり方”ではなく“生き方”そのものです。

■ 70代から始まる「人生の第二の青春」

若い頃の青春は、未来への期待で胸が躍った。 70代の青春は、 「残り時間をどう使うか」 という自由で胸が躍ります。

・朝の散歩が楽しい ・小さな旅が嬉しい ・家族との時間が愛おしい ・食べるものが美味しい ・季節の移ろいが沁みます

若い頃には気づけなかった“人生の味わい”が、 70代になってようやく分かります。

【まとめ】

70代は、神様からのボーナスタイム。 80代は、運を天に任せる時間。 だからこそ、 70代の今をどう生きるかが、人生の質を決めます。

ピンピンコロリは、 「最期をどう迎えるか」ではなく、 「今日をどう生きるか」という哲学です。

70代は、まだまだ面白い。 いや、むしろここからが本番です。

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